第4学区の県立高校の進学実績と特徴その2
今日は県立高校のお話の続きです。
香椎高校、光陵高校、玄界高校の偏差値や特長について触れていきます。
宗像高校と香椎高校、光陵高校は志望校選択時に比較対象になることが多いので両校の間に宗像高校のデータのみ再掲載します。
※一斉模試のデータを使用しています。
※進学実績の()内は現役合格者。各種現役合格率は合格者数/生徒数です。
※指標の意図
現役旧帝大合格率…トップクラスの進学率です。成績が何位くらいであれば進学可能かの指標です。
現役九大合格率20%…同上
現役国公立合格率…同上
現役福大•西南合格率…中堅の生徒の学力の指標になるともいます。
現役九産•福工大•久留米大合格率…同上
香椎高等学校
偏差値54 内申点33
普通科の他にファッションデザイン科がありオープンキャンパスで心奪われる生徒さんの多い人気校です。倍率も約1.8倍で普通科の中では一番高い
内申点重視の傾向なのか30付近ではデータ上では不合格になる方が多い。
入学時の難易度は宗像高校と大差ないレベルだが進学実績は大きく違っており、強化部活が多いなど学校生活の充実に力を入れているようです。
R4進路実績
東京大0(0)、京都大0(0)、大阪大0(0)、九州大1(1)、福教大3(3)
現役旧帝大合格率1%未満
現役九大合格率1%未満
現役国公立合格率19%
現役福大•西南合格率90%
現役九産•福工大•久留米大合格率74%(福大193<九産大206)
宗像高等学校
偏差値58 内申点32
R4進路実績
東京大2(2)、京都大2(2)、大阪大1(0)、九州大15(14)、福教大12(11)
現役旧帝大合格率6%
現役九大合格率4%
現役国公立合格率43%
現役福大•西南合格率45%
現役九産大•福工大•久留米大合格率27%
光陵高等学校
偏差値49 内申点26
東福間駅から徒歩15分ほどに立地する中堅校
以前は偏差値50を超えていたが、R3年度入試で定員割れするなど立地の悪さに加えこの層の生徒さんが私立校の学資無償化拡大で私立校に流れる傾向もあり近年苦戦を強いられている。進学実績も右肩下がりとなっており改善傾向の東海大福岡に抜かれそう?
TOP10で国公立、上位50位以内で福大西南といったところか?
R4進路実績
東京大0(0)、京都大0(0)、大阪大0(0)、九州大0(0)、福教大0(0)
旧帝大合格率0%
九大合格率0%
国公立合格率3%
福大•西南合格率33%
九産•福工大•久留米大合格率55%(福大85<九産大146)
専門学校31名、公務員11名
※現役・過年の発表がない為現役の表記をしていません
玄界高等学校
偏差値42 内申点22
千鳥駅から徒歩10分ほどに立地する国際文化コースという英語に力を入れたコースを有する中堅校
R2,R4年度入試で定員割れ。光陵高校以上に平均点に届かない生徒さんの県立離れのあおりを受けている。
HPの進路実績はH29〜H31過去3年の合格実績から更新されていない。
当校の生徒さんでも過去いらっしゃいましたが、大学受験はほとんど推薦で合格されていきます。一般入試は九産大クラスでも厳しい結果となることが多い。
R4進路実績
不明
サンデー毎日の主要高校のデータもR3年分から記載がない。R2年度入試は国公立大2名、福大20名、九産大29名、西南大4名が主な進路となっている。
県立高校の進路実績を中心に大学受験という観点から見た高校の特徴を説明してみました。学校選びの参考になればと思います。
第4学区の県立高校の進学実績と特徴その1
今日は県立高校のお話です。
福岡県第4学区では8校の県立高校普通科があります。
須恵高校は通学圏外だと思いますので7校の偏差値や特長について触れていきます。
※一斉模試のデータを使用しています。
※進学実績の()内は現役合格者。各種現役合格率は合格者数/生徒数です。
※指標の意図
現役旧帝大合格率…トップクラスの進学率です。成績が何位くらいであれば進学可能かの指標です。
現役九大合格率20%…同上
現役国公立合格率…同上
現役福大•西南合格率…中堅の生徒の学力の指標になるともいます。
現役九産•福工大•久留米大合格率…同上
福岡高等学校
偏差値67 内申点42
福岡御三家の1校で九州大学の合格者を100名以上輩出する名門校です。
九州大学など旧帝大への進学を目指すのであれば福岡高校を目指しましょう。
R4進路実績
東京大3(0)、京都大5(3)、大阪大2(0)、九州大109(81)、福教大12(12)
現役旧帝大合格率24%
現役九大合格率20%
現役国公立合格率55%
現役福大•西南合格率50%
現役九産•福工大•久留米大合格率は不明です。
香住丘高等学校
偏差値60 内申点36
第4学区では2番手の高校です。英語科、数理コミュニケーションのコースもあり、国公立大学を目指す進学校といえます。
以前は課題が多いという評判でしたが近年改善されているようです。
R4進路実績
東京大0(0)、京都大0(0)、大阪大0(0)、九州大17(11)、福教大23(22)
現役旧帝大合格率3%
現役九大合格率3%
現役国公立合格率48%
現役福大•西南合格率146%
現役九産大•福工大•久留米大合格率27%
新宮高等学校
偏差値58 内申点33
第4学区では倍率も高く上位進学校ですが近年進学実績ではライバル校に対して苦戦しているように思います。宗像市に住んでいるのであれば交通費や通学時間を使って通うメリットが少なくなったかもしれません。古賀市や福津市であれば新宮中央駅から近く通いやすい高校です。
R4進路実績
東京大0(0)、京都大0(0)、大阪大0(0)、九州大6(4)、福教大5(5)
現役旧帝大合格率1%
現役九大合格率1%
現役国公立合格率33%
現役福大•西南合格率114%
現役九産大•福工大•久留米大合格率50%
宗像高等学校
偏差値58 内申点32
当校から最も近い進学校で近年合格実績が非常に良くなっている印象です。今年度の上位校の進学率では香住丘より上の結果といえるでしょう。宗像中からの内部進学生や特色化推薦入試などで今後も向上の気配を感じます。私立大受験少ない?
R4進路実績
東京大2(2)、京都大2(2)、大阪大1(0)、九州大15(14)、福教大12(11)
現役旧帝大合格率6%
現役九大合格率4%
現役国公立合格率43%
現役福大•西南合格率45%
現役九産大•福工大•久留米大合格率27%
以上、その1では国公立大への進学率が高い4校をピックアップしました。
あくまでも目安ですが、指標として面白いものを並べてみました。
兎角、上位進学校で評価されがちですが、指標を見ていただければ分かるように福岡高校を除けばほんの数%のお話です。
中堅私立の進学率が学校の体力の指標として面白いデータだと思います。
宗像高校の福大西南の合格者数が少ないうえに九産福工久留米も少ないのは国公立志向の高さでしょうか?
その2では香椎、光陵、玄海高校を取り上げます。
静かな土曜日に準備について考える
今日は土曜日で授業が17時の1つのみです。
土曜日は夏以降中3の生徒さんたちの自学教室のために授業をあまり入れていません。
特に今日はGW前の土曜授業がある学校が多いようで自習に来る生徒も今のところいません。
昨日は隔週のギター教室でした。
今週は娘の誕生日があったのでギターでHappyBirthdayを披露して、あまりの下手くそさに笑顔が絶えなかった話をしました。
今はメジャーなコード進行の練習をしているわけですが、私はなかなか上手に弦を抑えることが出来ません。もう1年以上教室に通っていますが、ほとんど1曲弾くことが出来ません。
ひとえに練習不足なのですが、すぐに手首や指が痛くなってしまい長時間の練習ができないのも言い分の一つとしていました。
「ストレッチしてますか?」
「えっ!?…あっ!!」
そういえば最初の授業で言われていました。
ストレッチしてから練習を始めるときちんと押さえられる弦も増え、綺麗な音がすることも多くなりました。そして手首が痛くなりにくかったのです。
最初はちゃんとやっていたのに…
生徒さんには「明日何を勉強するのか目を通すだけでもいいので予習をしよう」と勧めています。言うだけになっていたと反省しました。
準備とルーティーンは大切!!
もう高校受験は始まっている
今日は学習情報局らしく、高校入試についてです。
GW前に知っておくことが大切だと思います。
高偏差値の学校に入ることも良いことだと思いますが、私は希望する学校に入学できることが一番だと思っています。
第一関門は志望校を受けるために必要な内申点や模擬試験の点数の確保です。
そして、受けた学校を不合格にならないということだと思っています。
今年は2名の生徒さんが直前で志望校変更し1名の生徒さんが不合格となりました。
不合格になってしまった生徒さんのお話は以前したので割愛いたしますが、志望校と実際の受験校の違う生徒さんについてです。
私たちの属する第4学区の県立高校普通科は8校です。
須恵高校は現実的に通学範囲外だと思いますので7校が対象になると思います。
県立高校は調査書と学力検査の点数で合否が決まります。
どちらも点数別にEXCELに入力後ソートし、〇〇点までA群、〇〇点までB群、以下不合格というふうにボーダーを決めていくということです。
わかりやすく 図に表すと以下のようになります。
教室で面談用に使っているものなので結論が下部に書かれてしまっていますが…
毎年、受験前に受験校を変更しなければいけないのは、調査書の評価が厳しい場合がほとんどです。
前記の2名も内申点が足りないことが大きな原因でした。
我が校は日の里中と中央中がメインの生徒さんいなるので、定期テストの呼び名が「夏季テスト」「秋季テスト」「冬季テスト」「学年末テスト」という呼び名で計4回です。
学年末テストは受験用の調査書には間に合いませんので3回の定期テストで調査書の2/3の点数が決まってしまいます。残りの1/3は学習意欲(授業態度や提出物)です。
秋季テストには副教科がないので副教科は2回のテストの結果ということになります。
副教科も同じ点数なので非常に大きなウエイトを占めることになります。
そうです、6月中旬に実施される「夏季テスト」は受験の一部なのです。
今年のGWは大型連休ではなく2回の3連休に分かていることや、いまだ残るコロナの影響で遠方への旅行ななどに行きにくい年なのだと思います。
こんな時だからこそ、この連休を有意義に使い、夏季テストの準備や今まで苦手としている単元の克服を目標をもって取り組むことをお勧めします。
おすすめは数学の一次関数や国語の作文対策。英語の対話文の復習です。
どれも高配点で必ず出題されるものです。
英語は動詞の暗記に絞っても効果が高いと思います。動詞は英語の背骨にあたるような大事な品詞です。
←動詞に関してよくまとまっている単語帳だと思います。
また、夏季テストは体育祭の練習等で試験範囲が他のテストと比較して少ないテストです。ここで高得点を取ってスタートダッシュすることは、とても大きな意義があります。
せっかくのGWです。部活や家族との余暇で忙しいかもしれませんが、受験生であれば目標をもって取り組んでいきたいですね。
リカレントの難しさと楽しさ
昨日、社会人の方の体験授業がありました。
看護の専門学校を目指しているということでした。
国語は自学で頑張れるということでしたが、数学は教務が必要ということで塾をお探しでした。
小さなお子様がいる中で、入学を考えているということに、とても感銘しました。
生徒の方々にはいつも「勉強はとても贅沢で、楽しいもの。そして、人生の目的を達成するための大切なプロセスの1つ」とお話ししています。
別の資格を持ち、医療関係に従事されているそうで、できることの範囲を広げるために看護師を目指すということでした。
まさに、目標達成のためのプロセスとして貴重な時間と大きなお金の投資をされるのだと思います。
普通であれば育児に忙殺されるのだと思いますが、社会貢献のために学び直しをしようと一歩踏み出したことだけをとってみてもリスペクトの対象になりうると思います。
そして、ご主人の協力も不可欠なもので、その点もお伺いしましたが、よく話し合われているようで心配には及びませんでした。
お子様の進学や育児、余暇の我慢など難しい問題が多くあるのだと思いますがご家族で乗り越えていく強さを感じました。
学習塾は、小中高生が中心ですが、当校にも学び直しや復学を希望される方も稀ではありますが来校されます。
そんな方々に私も勇気をもらいながら一緒に頑張ってきました。
当校を選んでいただけるかはわかりませんが、夢を叶えるお手伝いができたら良いなぁと思っています。
褒めて伸びる!?
昨日、妻と自己啓発について少し話した。
妻は大学に通い始めてから、若い子たちに圧倒されているのか自信を失いがちに見える。元々、学業に関しては自信がなかったのかもしれないが、体の不調を訴えることも多く「歳のせい」と笑って言うが少し心配していた。
課題に追われているので本をじっくり読む時間はないと思ったので、一緒にYoutuberの方が本の内容を上手くまとめて解説している動画を見た。
「嫌われる勇気」という本だ。
私は実際に読んだのだが、採用度60%かな、と思いながら読んだ。
2年ほど前に読んだので忘れかけていたが、妻には知ってほしい内容が盛り込まれていたので一緒にみて少しお話をした。
原因論と結果論のところを見て欲しかったのだ。
本題と少しずれるのでこの部分は後日改めてにするが、この本の内容の1つに「褒めない」という内容がある。
承認欲求の奴隷にしないためと上下関係を作らないためだということだ。
アドラー心理学を例などを交えて会話形式で解説していく形式で、わかりやすく納得する部分も多いのだが、私の実体験を踏まえた上では考えさせられるところも多かった。
職業柄、年間200件以上の三者面談を実施している。
全てがそうだとは言わないが、成績が伸び悩んでいるお子さんの共通点ともいうべきところがある。
保護者の方が「子供の出来なさに関してに関しては饒舌になる」ということだ。
「全然勉強しない」「勉強の仕方を知らない」は塾に来る目的なのでわかる気はするのだが、「いつまでたっても算数ができない」とか「どれだけ教えても理解してくれない」など聞くに堪えないことも平然と子供の前で言ってしまうことだ。
以前に、私に相談に来た保護者の方で、「たくさん勉強したと言っていたのに30点しか取れていない」言われたことがある。
この生徒さんはテスト前、毎日塾に来て(連れてこられて?)いた。
私も時々様子を見に行っていたので、ずっと勉強をしているわけではないことは承知していた。
でも、あえて気づかないふりをしていることが多かった。能動的行動でないにしても、今までほとんどしていなかった勉強を、頑張ってデスクに向かっているというだけでもすごいことだと思ったし、物理的時な考えても今までより確実に学習時間は増えていると判断していたからだ。
保護者から聞いた結果はおおよそ予想通りだった。
点数だけみれば大した点数ではないのかもしれない。しかし残回は15点ほどだったので、言い換えれば倍増である。しかも平均点が大幅に下がっているテストだったのだ。
ここは褒めてあげてほしいところであった。
少なくとも努力を認めてあげる部分があっても良いのだと思う。
「おっ、点数が倍増してるね!どんなところが良かったのかな?」と聞いてあげるべきなのだろう。
「塾に来て勉強したから」とか「一生懸命対策したところができた」という答えが返ってくるだろう。
「じゃあ、次は平均点を取りたいね!どうしたら次も点数を倍増できるかな?」
「計算ミスがあるから見直しをする」「もっと早くテスト勉強を始める」
などという会話になる。計算ミスが見直しで治るかはさておき、自分で能動的に解決策を見つけようとすることがだいじだとおもうのだ。
このようなやりとりをほめないですることは難しい。
させられていると思っているうちは、保護者の熱心な送迎なども逆効果になることが多く、負のサイクルとなるのだと思う。
「効果的に褒める」ということがとても大切なのだと思う。
かくいう私は子供には否定文で話すことが多い…
我が子にを褒めるのは本当に難しい。
塾って大事で責任の大きな仕事だと思う。
妻のブログも良かったら見てあげてください。