福岡県第4学区の受験&学習情報局

主夫教室長の悪戦苦闘日記

模試の意義と使い方

昨日と今日は中3対象の無料模試の日だった。

昨日は模擬試験を実施し、本日は自己採点と模試や入試に関する情報をお伝えし、最後は今日から受験生になるようにお話しした。

 

無料にしている意味はいくつかある。

1つは広告としてである。ただ、大々的に宣伝しているわけではないのでこの意味合いは少ない。塾外生も受験してくれたが、約束通り勧誘は一切していない。

 

もう1つに保護者に報告の義務を持たないため、生徒が安心して練習ができるのだ。

実際の模試は6月からスタートなのだが、この模擬試験は夏休みの学習方針を決定する大切な模試で、もちろん3者面談も実施する。

これが初回になるのは少し厳しくその後の受験勉強にも影響してくるのだ。

 

だから無料で実施して、翌日本人に自己採点してもらったのだ。

これが、今後の模試の利用のなかでとても重要な意味を持つと思う。

 

よく見られる模試の使い方は、受けるだけ受けて、忘れた頃に結果が郵送されてきて、志望校判定だけを見て一喜一憂するというものだろう。

受験直前でもない限りこの使い方は本当に意味がなく、高校進学後も模試を軽く見るようになってしまう。

 

正しい模試の使い方を簡単に説明したいと思う。

 

①準備をしっかりする:試験範囲を知っておくことももちろん大切だ。前回の模試の課題をクリアしておくことが良い準備と言える。

 

②実施後はなるべき早い段階で(当日が望ましい)自己採点しておく。:まさに鉄は熱いうちに打てで、どこができていなかったのか、うろ覚えだったところや自信のないところは早いうちに見直して印象に残れば記憶としても定着しやすいのだ。そういうことなので当校実施の模試では解答をコピーし即日返却をしている。

 

③結果返却後にしっかり分析する:全体の正答率や自分の得意不得意を分析して次の模試や本番に備えるのである。志望校でB判定を取るまで20点足りなかったとする。失点していた1次関数や近代史などを積み上げれば20点以上、上げることができるのであればそこを重点的に攻略し、次の模試で結果を確認することが大切なのだ。

 

実にシンプルで何度も繰り返している話だが、得点アップのためには「出来ないところが出来るようになる」以外はあり得ないのだ。

 

こうした努力を積み重ねて志望校に到達していく勉強法は、実に楽しいのである。

 

保護者の方も志望校判定で一喜一憂して、お子様のやる気を削ぐことがないようにご注意いただきたい。