福岡県第4学区の受験&学習情報局

主夫教室長の悪戦苦闘日記

居酒屋で

先日、20歳になりお酒が飲めるようになった娘と居酒屋に行った時の話です。

 

私たちは親子3人で飲んでいました。

私たちの隣に、「どう見ても中学生でしょ」という4人組が着座しました。

その違和感は半端なく、周りの反応もちょっとざわつき気味でしたが、4人組は意に介することもなく、焼き鳥やノンアルコールのカクテルを注文していました。

ペットボトルの水を飲んでいた子もいたので老婆心から注意をしたほうがいいのかと思いましたが、ここは大人たちの集まる場なので、優しく見守っていました。

 

聞こえ及んでくる会話から、その日は前々から準備して目的来店であるのだということがわかりました。

旅行者かな?とも思いましたが日曜日だったので違うのではないかなど色々考えながら、気になって様子を見ていました。

 

おそらく予定のものを食べ終わったのでしょう、割り勘の計算が始まりました。

中学生らしくスマホ片手にメニューを見ながら10円単位までしっかり計算し、幹事らしき少年が集金していました。

 

そこで私は心配になりました。

 

その居酒屋はお会計を席まで知らせに来る方式ではなく、帰り際に番号札をレジまで持ち込み会計が始まる方式だったのです。

「お通し」の金額は入っているのでしょうか?テーブルにはしっかり「ほうれん草のおひたし」と「塩昆布キャベツ」が置かれているからです。

中学生が「お通し」の存在を知っているとは思えず、「思った額と違う」とざわつくと思っていたからです。

大人への第一歩のためにも痛い目にあったほうが良いと思い、警告することもなくレジでの様子を見守っていました。

 

「あれ?」

 

すんなり会計が終わったのです。

4人組はお通しの額も計算に入れていたということになります。

 

これには恐れ入りました。満足げに帰っていく4人組を見て、子供だからといって軽く見てはいけないと思い知らされました。

塾では生徒さんたちを一個人として接するように心がけているつもりでしたが、どこかに大人として、上の立場であると思っていたところもあるのだと思いました。

 

脱サラしてから、居酒屋に行くことは激減しましたが、色々ドラマのある面白い空間だと思いました。

 

こんなに面白いことが度々あるのなら、子供たちと度々飲みに行けるといいな〜